痛風の合併症・併発症について解説しています。
痛風の合併症・併発症
腎障害・尿路結石
痛風・高尿酸血症には、腎障害、尿路結石が高頻度に合併する。
これらに対して、血清尿酸値のコントロールが有効であることが示されている。
腎障害、尿路結石の主因は、尿中尿酸が飽和状態になるためと考えられ、それを防ぐには、尿中尿酸量を低下させ、溶媒である尿量を増加させるように努める。
尿路管理としての尿中尿酸排泄量の減少は、食事療法とアロプリノールにより行う。
尿量が多いほど尿中尿酸溶解量が増す為、1日2,000mL以上の尿量を保つような飲水を指導する。
高血圧・心血管障害
血清尿酸値は脳・心血管事故のリスクである可能性が高いく高血圧を合併した高尿酸血症患者で、心血管病のリスクを上昇させることが予想される血清尿酸値は、男性で7.5mg/dL、女性で6.2mg/dL以上である。
高尿酸血症合併高血圧例の血圧のコントロール目標は、60歳未満で140/90mmHg未満、60歳以上の高齢者収縮期高血圧患者では収縮期血圧を150-160mmHg未満である。
降圧療法には血清尿酸値低下作用も兼ね備えた降圧薬の選択が好ましい。
痛風と高脂血症
痛風・高尿酸血症患者の予後における動脈硬化疾患の重要性が増し、その軽減が重要である。
しかし、尿酸が動脈硬化性疾患の危険因子である疑いは濃厚であるが現時点では明らかではない。
現在のところ、日本動脈硬化学会の脂質治療ガイドラインに沿って、高脂血症の治療をするのが望ましい。
高脂血症治療薬には血清尿酸値に影響を与える薬剤もあるので、影響を考慮する必要がある。
耐糖能異常・肥満
肥満は高尿酸血症の成因または増悪因子として無視できない。
昨今の過栄養や過食・偏食から、日本でも肥満者が増加し、高尿酸血症も関与して、高血圧や高脂血症、さらに耐糖能異常やインスリン抵抗性などが同時に生じ、多数の危険要素が絡んでいる。